1955年、オランダのディック・ブルーナさんが生み出した絵本の主人公としてミッフィーが登場しました。
世界中の人に愛され、イタリア語や英語など多くの言語で絵本が発売されていますよね。
ミッフィーのグッズが並んでいるとついつい立ち止まって見てしまいませんか?
ディック・ブルーナさんが描くミッフィーの仲間は、どの子もパッと見てなんの動物かわかり、小さな子どもに読み聞かせするときにもぴったりです。
今回は、ミッフィーと仲間の名前や特徴についてご紹介していきます。
Contents
ミッフィーの仲間の名前や特徴は?
ここから、ミッフィーの仲間の名前と特徴をご紹介していきます。
これを読めばミッフィーと仲間の魅力を再発見でき、絵本やグッズが欲しくなるかもしれません!
ミッフィー
オランダ語では「ナインチェ」と呼ばれていましたが、英語訳された時に「ミッフィー」となり、日本語では「うさこちゃん」と訳されました。
しかし出版社によってミッフィーだったり、うさこちゃんだったりと、表記が変わっているようです。
ミッフィーはうさぎの女の子で、誕生日は6月21日だそうです。
家族と海や動物園へ行ったり、お友だちと遊んだり、学校へ行ったりなど、ミッフィーは絵本の中でいつも幸せに過ごしています。
年齢は、絵本で描かれる内容によって0~6才と幅があります。
ミッフィーの特徴はなんといっても、口の形ではないでしょうか。
ブルーナさんは本物のうさぎの口を「×」だと思っていたため、そのままミッフィーの口も「×」になったのだそうです。
ミッフィーの服装にもポイントがあります。
普段は無地のワンピースを着ていますが、お誕生日の日には花柄のワンピースを着ます。
特別な日に、特別かわいいワンピースを選んでいるミッフィーを想像するだけで愛おしくなりますよね。
(引用:dickbruna)
(引用:福音館書店)
メラニー
メラニー(にーなちゃん)は、ミッフィーのお話で茶色い仲間が数人いますが、そのうちの1人です。
茶色いうさぎで、ミッフィーと見た目がそっくりなかわいいうさぎです。
メラニーは外国に住んでいて「ミッフィーとメラニー」という絵本では、メラニーが飛行機でミッフィーに会いに来る話が描かれています。
会いに来てくれることをとても喜ぶミッフィーを見ると、大好きなことが伝わってきます。
ミッフィーはメラニーの茶色い体の色を「きれい」と言って、色の違いに関係なく、とても大好きな友達のようです。
ふたりは、普段手紙の交換をしてお互いのことを伝えあっています。
(引用:福音館書店)
(引用:福音館書店)
ダーン
ミッフィーのクラスに転校してきた男の子です。
ミッフィーの隣の席になったからか、ミッフィーとは特に仲良しなようです。
ダーンは右耳が垂れています。
右耳が垂れているため、クラスの子たちから「たれみみくん」と呼ばれていました。
ミッフィーは、ダーンがその呼び名を嫌がっていることを知り、みんなに名前で呼ぶように言いました。
見た目の違いをミッフィーの正義感の強さを垣間見ることができ、大人も勉強になるお話です。
同じクラスにミッフィーのような強くて優しい子がいてくれると心強いですよね。
(引用:福音館書店)
(引用:福音館書店)
ポピー
ポピーは日本語で「うたこさん」とも呼ばれます。
作者のブルーナさんは、子どもたちが幼い頃に慕っていた学校の先生を思い出しながらつくったと言います。
ポピーはお庭の手入れや家のお掃除やお料理をしたり、買い物や旅行を楽しんだりと、とてもアクティブです。
ポピーを慕う姪のグランティ(ふがこちゃん)が登場してからは二人で過ごす時間も多く描かれ、子どもが親しみをもてる、おおらかで明るい、すてきな女性です。
市場へでかけたポピーは、大好物のさくらんぼもかごいっぱい買って、グランティと一緒にさくらんぼを食べ、最後のさくらんぼを耳にかける楽しい場面も。
(引用:福音館書店)
グランティ
グランティは日本語で「ふがこちゃん」とも呼ばれます。
ミッフィーと同じクラスのちいさなぶたの女の子です。
グランティはポピーさんの姪で、ポピーさんの暮らし方に憧れて一緒に住んでいるのだとか。
小さいけれど、天真爛漫で明るく元気なグランティを見ていると、こちらも自然と笑顔になっています。
絵本の中で、ミッフィーの耳に憧れたグランティが、ポピーさんに紙製の長い耳を作ってもらい、頭につけて喜んでいるお話があります。
そのあとミッフィーに見せに行き、一緒に写真を撮っている場面は、ほっこりさせられます。
無い物をうらやむのではなく、楽しくハッピーな方向へ行動と気持ちを向けることができるグランティを見習いたいです。
丸い顔と鼻の丸さが相まって愛嬌があり、オレンジ色の体は見ているだけでも元気になります。
(引用:福音館書店)
(引用:福音館書店)
ボリス
冒険心いっぱいで少しおっちょこちょいなくまのボリス。
山登りをしたり、雪遊びをしたり、船や飛行機に乗ったりとわんぱくです。
ブルーナの奥さん、イレーネさんは「ボリスはあなたのようだわ」とブルーナさんに言ったそうです。
ボリスシリーズの絵本はミッフィーシリーズに次ぐ12冊あります。
そのなかの『くまのぼりす』は、オランダ国内で最も権威があるとされる子どもの本の賞である金の鉛筆賞を受賞しました。
(引用:福音館書店)
(引用:福音館書店)
バーバラ
バーバラはくまの女の子で、そばかすがチャームポイントです。
くまの男の子ボリスはボーイフレンドです。
しっかり者のバーバラは、おっちょこちょいなボリスを助けてあげます。
2人はとっても仲のいいカップルで、一緒に暮らしているそうです。
木登りをしていたボリスが木から落ちてほっぺを擦りむいたときに、バーバラが優しくハンカチを当ててあげる場面があります。
暮らしていると起こるちょっとしたハプニングも、2人のやり取りを見ていると心が温まります。
ボリスはバーバラのそばかすも大好きなのだそうです。
(引用:福音館書店)
(引用:福音館書店)
アーハ
アーハ(アニー)はミッフィーのお友だちです。
よくウイルメインと一緒にいて、ミッフィーの仲良し二人組。
アーハがミッフィーの家にお泊りに来た時には、2人とも同じ黄色いくまちゃんのぬいぐるみを持っていたことにびっくりします。
(引用:福音館書店)
ウイルメイン
ウイルメイン(ウィニー)はミッフィーのお友だちです。
ウイルメインは見た目がミッフィーにそっくりなので、兄弟のように見えますが、友達です。
ミッフィーが布で変身したおばけに驚かされてアーハと一緒に大慌て。
(引用:福音館書店)
学校のクラスメイト
ミッフィーが学校へ行くお話の中では、ミッフィーのほかに5人のクラスメイトがいるようです。
しかし、名前が出てくることはありませんでした。
クラスメイトの顔だけ描かれた場面を見ると、ダーンの顔はありませんでした。
ダーンが転校してくると、クラスメイトは6人ということになります。
ミッフィーの家族の名前と特徴は?
次にミッフィーが大好きな、家族についてご紹介していきます。
おとうさん
ミッフィーのお父さん(ふわふわさん)で、ミッフィーと一緒に水族館や公園、いろんな所へお出かけして遊んでくれます。
家庭菜園も得意で、ミッフィーに野菜の育て方を教えている場面もあります。
ミッフィーと違うところは、口が×ではないところです。
実はしわを表すために、大人の口(×)には横線が1本書き加えられているそうです。
(引用:福音館書店)
(引用:福音館書店)
おかあさん
ミッフィーのお母さん(ふわおくさん)で、普段は優しいステキなお母さんです。
ミッフィーがダメなことをしたときには、ちゃんと叱ることができる頼もしさもあります。
(引用:福音館書店)
おじいちゃん
大工仕事がとても上手なおじいちゃん(ふわじいちゃん)。
うさこちゃんが一番好きな赤色のスクーターを作ってくれます。
(引用:福音館書店)
(引用:福音館書店)
おばあちゃん
おばあちゃん(ふわばあちゃん)は、ミッフィーが遊びに来ることをとても楽しみにしてくれています。
編み物が得意で、ミッフィーに編み物の仕方を教えてあげ、物作りのすばらしさを伝えていきます。
『うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん』は、優れた子どもの本に贈られるオランダ図書宣伝協会の賞を受けました。
うさこちゃんの大好きなおばあちゃんが、亡くなるお話で、ブルーナさんの死の描写は、簡潔ですが、国や文化が違っても変わらない大事な部分をしっかり描かれている作品です。
「愛する人との別れは悲しいことです。でも、あなたの人生はこれからも続いていくのだよ」というメッセージが込められています。
(引用:福音館書店)
(引用:福音館書店)
ふわこおばさん
ふわこおばさん(ふんわりふわこさん)はミッフィーのお父さんのきょうだいです。
お父さんの姉か妹なのかは明らかにされていません。
パーティーなどワイワイと楽しいことが大好きで、ミッフィーのことをよく理解してくれている大人の1人でもあります。
(引用:福音館書店)
(引用:福音館書店)
おじさん
飛行機のパイロットのおじさん。
ミッフィーと血縁関係はありませんが、ミッフィーの家族とも仲良しです。
『うさこちゃんひこうきにのる』で、ミッフィーはおじさんに「うみやもりのうえをひこうきにのってとんでみないか」と誘われます。
おじさんが操縦する飛行機に乗って森の中に建つお城や海の上を走るヨットを見るミッフィー。
空のお散歩に誘ってくれる素敵なおじさんです。
(引用:福音館書店)
(引用:福音館書店)
スナッフィー
ミッフィーの家で飼われている愛犬スナッフィー(くんくん)は、茶色くてとてもかしこい女の子のワンちゃんです。
ある日突然、ミッフィーの家にやってきて、お水をあげたり一緒に遊んだりと2人は仲良くなりました。
実は、スナッフィーが主人公の絵本もあります。
迷子になった女の子を見つけ出したり、火事を消防士に知らせたりと、優しくて勇敢で好奇心旺盛です。
スナッフィーに子犬が産まれてくる絵本では、3匹のかわいい赤ちゃんが産まれます。
スナッフィーにそっくりで、元気でいたずらっ子な子どもたちです。
(引用:福音館書店)
(引用:福音館書店)
まとめ
・ミッフィーはうさこちゃんと呼ばれることもある
・茶色いうさぎはミッフィーの色違いではなく、メラニーという仲良しな友達
・大人のうさぎの口にはしわを表すために「×」に横線が一本書いてある
「ミッフィー」と聞くと、白くて口が「×」のかわいいうさぎの女の子が頭に浮かんでくると思います。
「ミッフィーの仲間」は多いため、パッと思い浮かべられたらすごいです!
今回ミッフィーの仲間の名前と、それぞれの特徴について知ることができたのではないかと思います。
それぞれの特徴は、見た目の違いなど人の世界でも通ずる所があります。
「絵本に出てくる主人公たちは、どこかに僕や家族や身近な人たちのイメージを持っているのかもしれません」と話していた作者のブルーナさん。
ミッフィーの絵本は、読むと優しい気持ちになりますので、疲れたときや、子どもとほっと一息つく時間に、ぜひ読んでみてください。